正しい測定・評価ができていますか?
片麻痺機能検査(Brunnstrom stage)は、 片麻痺の回復過程をステージ化した評価法であり,検査自体の可否判定だけでなく、その動きを注意深く観察し、他の基本動作と結びつけることが重要である。また、協調性検査は目的とする運動を的確に遂行できるか図るものである。その運動メカニズムは複雑であり、情報の収集・伝達の感覚入力系、情報の整理・運動プログラム立案の中枢機構、運動遂行の運動出力系の、どの障害に対し注目すべきか、動作分析や他の検査を参考に実施する必要がある。
本書では、これらの難易度が高い検査について、初学者が容易に視覚で検査動作を学べるように工夫がされている。また、判断が困難な検査判定については、基本動作と異常動作の違いと判別が深められるよう症例動画を収録。臨床経験を補完できる充実した内容となっている。異常動作のイメージ構築から、動作の評価力が身に付く評価・測定のスタンダード化を目指した一冊である。
PT・OTのための測定評価シリーズ 7 片麻痺機能検査・協調性検査【新装版】
【監修】 伊藤俊一
【編集】 久保田健太、隈元庸夫
定価:4,180円(本体3,800円+税)
B5 / 140頁 / Web動画50分 / 2024年
ISBN978-4-89590-812-2