正しい測定・評価ができていますか?
ひとのバランス機能を正確に評価することは、セラピストにとって基本である。 しかし、バランス機能の捉え方は障害のある部位などにより見方や解釈が異なるため、臨床経験の浅いセラピストにとっては困難とされている。 この原因は、動作基準である健常人の姿勢メカニズムの理解不足、および瞬時に変化する姿勢観察ポイントの把握不足にある。
そこで本書は、健常人が示す基本的行動を基に、バランス評価を行うための必見ポイントを写真で示し、容易に理解できる工夫をした。 また動画では、より深く理解を可能とするためにスローモーションで一連の動作を細かく見せている。 さらに今回は、症例動画を提示し、臨床家が注視する点を理論的に解説することで、実践現場の未経験な学生から経験の乏しい若手までが役立つ内容となっている。
臨床場面では、迅速、的確に非健常人の問題点を発見・抽出することが不可欠である。 臨床家として必要な観察眼を養えるためにも、また臨床実習における学生にとっても、本書は最良なテキストである。
PT・OTのための測定評価シリーズ5 バランス評価―観察と計測【第2版新装版】
【監修】 伊藤俊一
【編集】 星 文彦、隈元庸夫
定価:4,400円(本体4,000円+税)
B5 / 180頁 / Web動画 100分 / 2024年
ISBN978-4-89590-811-5